BMW E90 AT載せ替え
BMW(e90)323iのオーナー様より
AT故障による走行不能の修理依頼がありました。
故障時の内容を聞いてみると、よくあるメカトロニクス(バルブボディー)の故障ではなく
トルクコンバーター内のプラネタリーギヤ(流星歯車)の破損です。
ATF(オイル)が無い状態で走行したとの事で、ミッションギヤの破損も否定できない状態!
重症です。
オーナー様と相談の末に中古ATに載せ替える事になりました。
早速、アンダーパネルを取り外して
トランスミッションの型式を確認し、現在のプログラムを診断機に読み込みます。
積み替え後のコーディングに必要!大事な作業です!!
中古のATが大阪にあるとの事をオーナー様が事前に見つけてました(笑)
即、手配しました♪探す時間が必要ないので作業が進みます♪
ラムダセンサー及びエンジンオイルレベルセンサーのカプラーを外して
ATFクーラーの配管を取り外します
外した配管からはATFが出てくるので
キャップをはめて(笑)
マフラーを取り外します。
ドライブシャフトを取り外して
ようやく、ミッションの取り外しです(笑)
エンジンの後方下部の丸いキャップを外すと、その奥に
フライホイルとトルクコンバーターを繋ぐボルトが見えます、
一本抜くとクランクシャフトを回して次のボルトの繰り返しで合計6本
地味な作業(笑)
エンジンとミッション本体を繋ぐボルトを取り外して
いよいよ、ミッション本体を降ろしていきます。
トルクコンバーターをクランクシャフトより抜き出し
降りました!
そうこう、している間に
大阪より中古のミッションが届きました(汗)
休憩できない(笑)
オーナー様が完成を待っているので、早速 現物の確認です。
降ろしたミッションのシリアルナンバーです。
こちらが、積み込むシリアルナンバー、約120万台新しい♪
ミッション型式は間違いなく 6HP19 !!
きっと、内部パーツも色々と改善されていると思われます♪♪
さあ!積み込み!・・・の前に
先に、コントロールユニットと繋がるカプラーにシューっと
予防修理?です♪
更に大事な事前作業が↓
とても綺麗にクリーニングされているミッションでしたので、確認してみると
トルクコンバーター内のATFも綺麗に抜き取られてました(笑)
始動時の負担を無くすために、先にATFをいれておきます。
この中だけでも2リットル以上入ります!
ミッション本体にトルクコンバーターをセットして
ミッションジャッキへ!
降ろしたミッションよりパーツの移植
先ずは、遮熱版!
このミッションのオイルパンは樹脂製のためマフラーが直ぐ横にあるのでとても大事です。
続いては!
マウントステー!当然必要(笑)
事前準備は完璧です♪
いざっ!
積み込み作業の開始です!
エンジンとミッションの角度を調整して
いざっ!合体!!
・・・の前にコントロールユニットのハーネスを隙間から固定(笑)
さあ!
ピッタリ(笑)
エンジンとミッションを固定していきます。
上部の3本はミッションの後方よりボディーとの隙間から
画像では解かり難いのですが・・・
この長さのエクステンションにてアクセスです♪
再び、エンジン後方下部の穴から
フライホイルとトルクコンバーターを接続
今回は、ボルト再使用の為に6本のボルトにロックタイト(緩み止め)を塗布後に
締めてはクランクシャフトを回しの繰り返し
仮締め→本締めのために、外す時よりも更に地味な作業を繰り返して完了(笑)
ドライブシャフトを取り付け
遮熱版を取り付け
マフラーを取り付け
ガスケット状態が良かったので再使用ですが、密着が良いように
銅の微粒子が入った耐熱の液体(スプレー式)のガスケットを施工後
あとは、ATFクーラーのパイプのOリングを待つのみ!
やっと?休憩です(笑)
ほっと、一息
・・・
・・・数分後
うわっ!部品が届いた!!
組みつけて、ATF注入です。
診断機を接続して?・・・ブルートゥースなので接続ではないかな(笑)
降ろしたミッションのデータを書き込み、リセットした後
診断機を使用しながらATFの温度確認・量の調整を行い終了です。
通常はロードテストの後、納車の段取りですが・・・
今回の作業に取り掛かった時にバルブカバーのP/Kの劣化のため
エンジンオイルの滲みが酷い状態を発見?しました。
オーナー様は知っていたらしく同時に修理をおこなう事に、
幸い?部品は明日の入荷(笑)
今日は、ここまでで作業は終了します・・・
・・・
・・・・・
やっぱり、進めよう(笑)
この続きは、後日アップします!